ポケモンの世界には、実在する魚や海の生き物をモデルにしたキャラクターが数多く存在します。
今回はその中でも「魚類」をモチーフにしたポケモンに注目。
金魚やコイといった定番から、深海魚、イルカ、サメのような大型まで、海にまつわる不思議な進化や生態をもとにしたデザインの秘密を探ってみましょう。
かわいらしさだけでなく、自然界の知識が活かされた発想にも驚かされるはずです。
金魚やコイが元になったクラシックな水ポケモン

トサキント
トサキントはその名の通り「トサキン(金魚)」がモチーフ。
赤と白のカラーリング、大きなひれ、優雅な泳ぎ方など、まさに金魚そのものの見た目が特徴です。
実際の金魚にも「琉金」や「丹頂」といった装飾的な種類があり、それらの要素を取り入れていると考えられます。
アズマオウ
アズマオウはトサキントの進化形で、見た目はより豪華に、角が立派に成長しています。
これはおそらく金魚のなかでも「オランダシシガシラ」や「頂点眼」のような装飾系品種の進化形を連想させます。
名前も「東の王」=アズマオウという語感で、高貴さを漂わせています。
コイキング
初代から登場する定番ポケモン・コイキングは、その名の通り鯉が元になっています。
跳ねるだけで何の技も覚えないといった「弱キャラ」扱いですが、それは中国の故事「登竜門」=鯉が滝を登って龍になる、という伝説をベースにした設定だからこそ。
ギャラドス
そのコイキングが進化すると、強大な水・飛行タイプのギャラドスになります。
これはまさに登竜門伝説の「鯉が龍に変わる」物語の体現。
ギャラドスの荒々しさや怒りっぽい性格も、静かな鯉とのギャップを表す演出として印象的です。
ヒンバス
ヒンバスは、現実世界での「地味だけど実はすごい魚」の代表・ドジョウやナマズなどに似た見た目。
初登場時は出現率が低く、見た目もパッとしないため、まさに「コイキング枠」として扱われていました。
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深海魚や珍魚から生まれた個性派ポケモンたち

チョンチー
チョンチーはアンコウの仲間「チョウチンアンコウ」が元ネタで、頭の電球のような部分がそれを象徴しています。
光を発して深海を泳ぐ姿は、実際の生物とかなり近いビジュアルになっています。
ランターン
ランターンはチョンチーの進化系で、よりイルカに近いフォルムになりながらも、発光器官を強調したデザインです。
発電・発光といった要素を電気タイプにうまく取り入れており、海の暗がりを照らす幻想的な存在として描かれています。
ネオラント
ネオラントは深海魚の一種「ハナゴイ」や「ベラ科の熱帯魚」に近い印象の魚で、幻想的な模様としなやかなヒレが特徴です。
名前の語感もネオン(発光)+ラント(光る場所)という意味があり、夜の海の美しさを表しているようです。
ママンボウ
ママンボウは「マンボウ」がモチーフのポケモン。丸みを帯びた体と愛らしい目元で、水中でのんびり漂うイメージが表現されています。
実際のマンボウは非常にデリケートな魚で、見た目の大きさに反して繊細な一面があります。
バスラオ
バスラオは「ブラックバス」+「サバ系の川魚」を元にしたようなポケモンで、2種類の姿が存在するという特徴があります。
現実でもブラックバスは地域で形や性格が異なることがあり、その生態が元になっていると考えられます。
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シャチ・イルカ・カジキなど大型魚類モチーフ

ナミイルカ
ナミイルカは見た目も設定も、まさにイルカそのものです。常に群れで行動し、知能が高く、遊び心もあるという生態をそのままキャラクターに落とし込んでいます。
アニメでは人と交流する描写も多く、フレンドリーな海洋生物としてのイメージが強い存在です。
イルカマン
ナミイルカの進化形であるイルカマンは、いわば「ヒーロー形態」を持つイルカ。
スーパーサイヤ人的な変化をするこの姿は、イルカのスマートさや素早さを強調した演出と考えられます。
変身する能力はイルカの知能の高さと遊び心を反映しているのかもしれません。
ハギギシリ
ハギギシリは見た目こそカラフルで派手ですが、モチーフは実在のベラ科の魚「ブダイ」や「クマノミ」に近い種とされ、特に鋭い歯と顎の力が印象的です。
実際のブダイは岩をかじって海藻を食べるため、その強靭な顎を再現したのがこのポケモンの特徴です。
サケブシッポ
未来の姿のポケモン「サケブシッポ」はクジラやシャチに近い体格を持ち、尾の力で空中を跳ねるような姿が描かれます。
伝統的な水棲ポケモンと異なり、未来的かつ筋肉質なデザインが目を引きます。
ルミナコリオ
このポケモンは深海に住むクラゲやヒカリキンメダイのような魚がミックスされた存在で、幻想的なデザインが光ります。
発光を用いたバトルスタイルは、実際の生物の防御手段や誘引方法とリンクしています。
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サメ・ウツボ・ピラニア系の攻撃的な魚ポケモン

サメハダー
名前の通り「サメ」+「ハード」から来ているこのポケモンは、海の荒くれ者というイメージを持っています。
モチーフはおそらくシュモクザメやイタチザメ系で、スピードと凶暴さが特徴です。小型ながら鋭い歯と突進攻撃が目を引きます。
ウツボット(※ウツボに近い生態)
名前からは植物を思わせますが、戦闘スタイルや見た目はウツボにかなり似ています。
動かずに獲物を待つスタイル、咬みつきによる攻撃など、実在するウツボの待ち伏せ型のハンターぶりが表現されています。
グレンアルマ
海棲生物そのものではありませんが、深海やマグマ周辺にいる「深海魚×火山」のような要素を持ったポケモンで、海底の過酷な環境を耐える生物を彷彿とさせます。
カラーリングやフォルムも生物的というより「甲殻類」に近い意匠を感じさせます。
ヒドイデ
ヒドイデはヒトデとウニの中間のような存在で、見た目はかわいいものの、トゲによる毒攻撃や自己再生といった生態系の厳しさを感じさせます。
実際のウニやヒトデも棘に毒を持つものが多く、そうしたリアルな知識がデザインに反映されています。
ヒラメ系未登場(将来候補)
現時点では「ヒラメ」や「カレイ」などの底魚モチーフのポケモンは登場していませんが、今後出るとすれば左右非対称のデザインや、砂に潜む習性などを活かした個性的な動きが期待されます。
デザインのインスピレーションが気になるなら、このまとめも必見です。
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まとめ|水中世界に広がる魚系ポケモンの奥深さ

魚をモチーフにしたポケモンは、金魚やコイのように親しみやすい存在から、深海魚やサメのようなちょっと不気味なタイプまで実にバリエーション豊かです。
どのキャラも、元になった生物の特徴を上手にデフォルメしつつ、ゲームとしての面白さや世界観にマッチさせた設計になっています。
とくにポケモンはただの見た目だけでなく、生態や習性、伝承や伝説といった文化的背景も丁寧に取り入れている点が魅力。
魚モチーフのキャラクターたちからは、自然の面白さや生物の奥深さを改めて感じさせられます。
今後も新作シリーズで、さらなる魚モチーフのポケモンが登場するのが楽しみですね。

