アローラ図鑑のラスト区間は、コスモッグから始まる宇宙的で神秘的な存在、ウルトラビーストの異質さ、幻枠のゼラオラまでが一気に収録されています。
ここでは従来の「動物+擬音」的な命名から一線を画し、宇宙や神話、異世界を意識した造語が多く、英語名も文化や比喩を重視したものが目立ちます。
物語性が非常に強い一群であり、アローラ地方の集大成といえる区間です。
0789 コスモッグ

「コスモス(宇宙)」+「スモッグ(煙)」から生まれた名前。宇宙的な存在でありながら、小さな煙のように漂う姿を表しています。
見た目は不安定で頼りなげですが、名前には広大な宇宙を感じさせるスケールが込められています。
英名「Cosmog」も同じ発想で、「cosmos(宇宙)」+「smog(煙霧)」。小さな星雲のような姿を端的に表していて、日本語・英語ともに共通したイメージを持たせています。
儚さと壮大さが同居しており、進化先が大きく変わることを示唆するような不思議な命名。
序盤ではただの「弱い煙玉」に見える存在が、物語の重要なカギを握る点も面白い対比です。
ゲーム的には捕獲イベントやストーリー上の役割が強く、名前の響きがプレイヤーの印象に深く残る一体となっています。
0790 コスモウム
「コスモス」+「コクーン(繭)」から。星を抱えた繭のような姿を端的に表現した名前です。
日本語特有の丸みある語感が、静かに眠る繭らしさを際立たせています。
英名「Cosmoem」は「cosmos(宇宙)」+「embryo(胚)」から。
進化の途中段階としての「卵・胚」のニュアンスが英語では強調されており、発想の差が見える部分です。
日本語が「守られて眠る繭」を意識しているのに対し、英語は「次に生まれる宇宙の胚芽」という生命的な連想を含ませているのが特徴的です。
宇宙規模の存在に進化する直前段階という点で、静と動の対比を感じさせる巧みなネーミングです。
0791 ソルガレオ
「ソル(太陽)」+「ガレオ(ライオン属 Galéo)」から。太陽の獅子という堂々たる意味合いを持っています。
神話に出てくる太陽神と百獣の王を重ねた、分かりやすく力強いネーミングです。
英名「Solgaleo」も同じ由来で、日英ともに完全一致。神々しさと勇壮さを同時に伝える名前になっています。
名前の力強さと姿の派手さが一致しており、ポケモンとしての「伝説感」を最大限に演出。
プレイヤーにとっても一目で覚えやすく、印象に残る存在です。
太陽の象徴を持つことで、相棒となるルナアーラとの対比がより際立っています。
0792 ルナアーラ
「ルナ(月)」+「アーラ(翼の意を持つ造語)」から。月の翼を広げたような姿を端的に示しています。
夜空に浮かぶコウモリのようなシルエットも、神秘的な月と重なります。
英名「Lunala」も「lunar(月の)」+「ala(翼・ラテン語)」から。発想はほぼ同じで、こちらも日英共通性が高いネーミングです。
太陽のソルガレオと対を成す存在として、月を象徴させるのにふさわしい名前であり、響きも柔らかで神秘的です。
「夜」と「月」を象徴する伝説ポケモンとして、名の響きだけで荘厳さが伝わります。
0793 ウツロイド
「虚ろ」+「イド(〜のようなもの)」から。不気味で無機質な雰囲気を漂わせる名前です。
透明なクラゲのような姿と「虚無的な存在感」が結びついています。
英名「Nihilego」は「nihil(虚無)」+「ego(自我)」から。哲学的で難解な響きが特徴的で、日本語よりも一段深い意味を持たせています。
日本語は感覚的な恐怖を、英語は概念的な恐怖を表現しているのが面白い違いです。
ウルトラビーストの中でも特に異質さを前面に押し出した命名といえます。
0794 マッシブーン
「マッシブ(筋肉質)」+「ブーン(羽音)」から。筋肉モリモリの虫という、見た目をそのまま名前にしたユーモラスな命名です。
英名「Buzzwole」は「buzz(羽音)」+「swole(筋肉で膨れた俗語)」から。
英語でも筋肉と羽音を掛け合わせ、コミカルさを出しています。
日英ともに「マッチョな虫」を一発で伝えるセンスがあり、笑いと不気味さのバランスが絶妙です。
強さよりもインパクトを優先したような名前で、ファンの間でもネタにされやすい存在です。
0795 フェローチェ
「フェロモン」+「フェローチェ(伊語で俊敏な)」から。美しさと素早さを兼ね備えた昆虫の女王というイメージです。
英名「Pheromosa」は「pheromone(フェロモン)」+「mosaic(混合・美しさのイメージ)」から。妖艶さを強調する発想になっています。
日本語は俊敏さ、英語は美しさに焦点を当てている点が対照的です。
ウルトラビーストの中でも異質な魅力を持つ名前といえるでしょう。
0796 デンジュモク
「電樹」+「樹木」から。まさに電気を放つ木の怪物という直球の命名です。
英名「Xurkitree」は「circuit(回路)」+「tree(木)」の造語。電気的なイメージを前面に押し出しています。
日本語がホラー寄りの自然怪物を意識しているのに対し、英語は科学的なニュアンスを含んでいるのが特徴です。
異質で理解不能な存在を名前からもしっかり伝えている好例です。
0797 テッカグヤ
「鉄」+「輝夜(かぐや姫)」から。竹取物語の姫をベースに、金属的な異質さを加えた名前です。
英名「Celesteela」は「celestial(天の)」+「steel(鉄)」から。天体と金属を組み合わせた荘厳な響きです。
日本語が和の物語を意識しているのに対し、英語は宇宙的でスケールの大きい方向に寄せています。
異文化的な要素をうまく交差させた命名となっています。
0798 カミツルギ
「紙」+「剣」から。折り紙のような体と鋭い剣を併せ持つ姿をシンプルに表現しています。
英名「Kartana」は「katana(刀)」から。日本文化を象徴する武器をそのまま取り入れています。
日本語は造形の特徴を、英語は文化的シンボルを前面に出しているのが面白い違いです。
小型ながらも恐ろしい切れ味を持つ存在を、名前だけで伝えきっています。
0799 アクジキング
「悪食」+「キング」。すべてを食い尽くす怪物をそのまま表す分かりやすい命名です。
英名「Guzzlord」は「guzzle(がぶ飲みする)」+「lord(王)」から。貪欲さと支配者感を同時に伝えています。
日英どちらも「食べる怪物」を強調していますが、日本語は直接的、英語はやや比喩的です。
見た目通りの凶悪さを完璧に名前で表現した存在です。
0800 ネクロズマ
「ネクロ(死・闇)」+「プリズマ(光の屈折)」から。光を奪う黒い存在を端的に表現しています。
英名「Necrozma」も同じで、「necrosis(壊死)」+「prism(光)」の発想です。
光と闇の対比を名前だけで描き出す秀逸な造語で、神話的な格を備えています。
ストーリーでも中心的な存在となり、名前が持つ重厚さが際立ちます。
0801 マギアナ
「マジック」+「ギア」+「機械な」。人工生命を表すための造語で、クラシカルな雰囲気を持っています。
英名「Magearna」も同じ発想で、「magic」+「gear」から。日英一致のシンプルなネーミングです。
レトロでありながら先進的でもある響きが独特で、機械仕掛けの少女らしい雰囲気を強めています。
幻のポケモンらしい特別感を備えています。
0802 マーシャドー
「マーシャル(武術)」+「シャドー(影)」から。影の戦士という意味合いを直球で伝えています。
英名「Marshadow」も同じ発想で、日英で大きな差はありません。
影に潜んで戦うという設定を名前からも的確に表現。短く覚えやすい響きも魅力です。
幻の中でも異質なポジションを確立しています。
0803 ベベノム
「ベビー」+「ベノム(毒)」から。小さな毒の子どもという意味合いを持っています。
英名「Poipole」は「poison(毒)」+「pole(細長い形)」から。見た目のニュアンスを含めた造語です。
日本語は「可愛さと毒」、英語は「形と毒」を意識しており、方向性が異なるのが面白いです。
小さくとも危険な存在感を伝える命名です。
0804 アーゴヨン
「アーゴ(アルゴ座の船)」+「ドラゴン」から。毒竜らしさを古代神話と結びつけています。
英名「Naganadel」は「nag(蛇)」+「nadel(針・独語)」から。毒針を持つ竜という意味を直截的に伝えています。
日本語は神話的、英語は生物学的な方向性を持つのが対照的です。
ベベノムからの成長を反映する鋭い名前になっています。
0805 ツンデツンデ
「ツンデレ」+「積んで積んで」から。ブロックを積んだような体をユーモラスに表しています。
英名「Stakataka」は「stack(積む)」を繰り返したもの。直球で分かりやすい造語です。
日英ともに積み上げたブロック感を名前で表しており、そのままの印象で覚えやすいです。
ウルトラビーストの中でも特に遊び心ある命名です。
0806 ズガドーン
「ズガーン(爆発音)」+「ドーン(轟音)」から。爆発をそのまま名前にした大胆な命名です。
英名「Blacephalon」は「blast(爆発)」+「cephalon(頭部)」から。爆発頭を直訳的に伝えています。
日本語は擬音を全面に、英語は学術的要素を交えた表現になっており、方向性の違いが際立ちます。
奇抜さと不気味さを名前だけで伝える存在です。
0807 ゼラオラ
「ゼロ」+「虎(オラ、トラの音変化)」から。稲妻のような俊敏さと獣の荒々しさを表現しています。
英名「Zeraora」も同じ発想で、特に英語では響きのカッコよさを重視した造語になっています。
短く力強い名前で、スピード感を即座にイメージできるのが特徴です。
幻の中でもアクション性が高く、ファン人気の高い存在です。
特別編|ポケモンGOでのみ確認された未確認ポケモン

アローラ公式図鑑には未収録ながら、第7世代期に登場したGO発のポケモン。
現実世界とゲーム世界の境界をまたぐように存在する、異質な二体です。
メルタンとメルメタルは、これまでのポケモン進化の常識を軽く超えて登場しました。
0808 メルタン
名前は「metal(メタル)」+「melt(溶ける)」+「tan(小さな存在)」を組み合わせた造語。
金属生命体でありながら液体のように柔らかく、未知の金属の象徴として設計されています。
英名「Meltan」も同じ構成で、語感の単純さが人工的な印象を際立たせています。
ポケモンというより金属生命の試作体という科学的イメージを意識した名づけです。
機械でも生物でもない謎の存在という設定は、GOという現実拡張世界にふさわしく、シリーズ全体の中でも実験的なポジションを担っています。
0809 メルメタル
「metal(金属)」+「meltdown(融解)」を基にした名で、溶ける金属がひとつに集まり巨大な構造体となる姿をそのまま表しています。
英名「Melmetal」も同様に「melt(溶ける)」+「metal(金属)」の反復構造。
単純ながら強靭な響きを持ち、進化によって秩序と力を手に入れた存在を象徴しています。
個体ではなく群体で構成される特異な進化形で、アローラ期の最終盤に登場した現実とゲームの接点を象徴するポケモンといえます。
まとめ|宇宙から異世界、幻までを総括する終盤

コスモッグからゼラオラまでの区間は、従来のポケモンにはなかった「宇宙」「異世界」「神話」「幻」の要素が一気に押し寄せる構成でした。
日本語は擬音や文化的要素を取り入れながらも直球寄りで、英語は哲学的・科学的・文化的な意味を含ませる傾向が強いのが特徴です。
アローラ地方の物語を締めくくるにふさわしい、多彩で壮大な名前群が並んでいます。
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